皆様こんにちは、山中でございます。雨ですねぇ~。通勤の車の中で、しっとり系の曲を
聞きながら、久しぶりの雨を楽しんでみました。お時間に余裕のある方、こんな日はしっぽ
りと読書など楽しんでみるのも一興でございます。
私がお勧めする偉大なる先人、森信三先生。特に修身教授録。決して読みやすい本では
ありません。そこで今日は、もう少し読みやすい本をご紹介させていただきます。勝間和代
さんの「高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人」
勝間和代さんは、一時テレビのクイズ番組にも出演されていたので、ご存じの方もいらっし
ゃるでしょう。米国のマッキンゼーやJPモルガン証券を経て2007年経営コンサルタントとし
て独立。現在中央大学大学院客員教授も兼務しておられます。
私がGQマスターズをご紹介する際、よく使うワード。IQ(知能指数、学歴面)とEQ(心の知
能指数、対人面)。勝間さんは違う表現をされています。アカデミックスマートとストリートスマ
ート。アカデミックスマートとは、いわゆる学歴が高い。与えられた勉強に対して良い成績が取
れる事が重要だと考え、肩書をほしがるような人。
ストリートスマートとは、「あいつ、できるよね!」といったイメージの人。要素を簡潔に分析す
ると、1、状況理解、判断能力がある。2、人の気持ちの機微がよく分かる。3、自立心が旺盛
だが、独断的ではない。勝間さんはそうまとめておられます。
マッキンゼーという世界的に有名なコンサル会社。世界のエリートが集まります。そんな巨大
企業の入社試験で見られている事とは。パターン認識だけに優れたアカデミックスマートは、落
ちるような構成になっている。答えの根拠や着想の面白さを重視して、その人がストリートスマー
トであるかを判断しているそうです。
その理由を勝間さんは、「先進国は、決まった問題を粛々と解くには経済が発展しすぎましたし、
人件費が高くなり過ぎました。海外比較で高い人件費をうまく正当化するためには、見えない問
題を見つけて解く能力が、コンサルタントだけではなく、ほとんどすべての現場のビジネスパー
ソンに求められるようになってしまったのです。」と結んでおられます。納得です。
他にもこの本には「頭を良くする7つの方法」など興味深い内容が盛り込まれています。親とし
て、子育て教育の指針とするもよし、高校生以上であれば、漠然と未来の自分をイメージする
事が出来るでしょう。
勝間さんは、「とにかく浴びるように本を読むのです。これは、本がたくさんある家の子供たちの
学習能力が高い、ということをそのまま、応用すればいいわけです。しかも乱読でいいというのも
ポイントです。」そう述べておられます。
今朝の読売朝刊。大学生の読書率が過去最低。憂うべき事態です。賢くなるには、成長するに
は、今も昔も読書が欠かせません。大人も子供も本を読みましょう。外は雨。絶好の読書日和です。