皆様こんにちは、山中でございます。兵庫県の公立高校入試の結果が発表されました。非常に難しいとされる入試制度の中、昨年は第一志望合格率90%という驚異的な結果。そして今年は昨年の実績を遥かに超える第一志望合格率。しかも上位校への合格が多数。生徒たちの努力。素晴らしい!

 

さて、その反面、第一志望校への合格が叶わなかった生徒たち。高校受験、大学受験生共に出てしまいます。合格した生徒は喜び、不合格になった生徒は悲しむ。一見、表面だけを見れば、それは普通の感情であり反応。まだ人生経験が乏しい子どもたちにとって、結果を受け入れるということは一つの試練。

 

ただ、ここには大きな成長のチャンスが隠されています。なんとなくですが、52年生きてきた中で、人生が好転するきっかけというのは、マイナスの中にあることに気がつきました。なぜ、一見すれば失敗と見える結果が出たのか?それは挑戦したからです。受験においても、志望校を上げて、なんとしてもその学校に合格したい。強い意志を持ち努力した。結果、全ての人に感動の結末は訪れない。それが人生の酷なところであり、面白いところ。

 

人生が上手く行くかいかないか。成長して行けるか行けないか。分ける部分が挑戦だと思っています。挑戦とは、今よりも上のレベルを目指す。未知の分野を目指すこと。努力が必要ですし、上手くいく保証などありませんから、精神的にも不安です。その不安と向き合い、少しでも安心できるように。そこは努力し続けるしかありません。

 

受験というルールの中、その努力が合格と言う結果で報われなかった生徒へ。いろいろな感情があったでしょう。それを忘れないでください。人を思いやれる大人になれます。また一見、求めてなかった結果の裏に、なにが隠されているのか。考えてみてください。天は、その人の成長に必要な場面を、人それぞれに用意してくださいます。私はそう受け取って生きています。

 

という事は、マイナスに思える出来事の中に、大きな飛躍の鍵が隠されているのです。私の人生もそうでした。失敗の数では横綱級です。(笑) 未知の分野に挑戦するなら、社会へ出れば1勝9敗です。(笑) それでも立ち上がり進む。どの方向へ進めばよいか。教えてくれるのは、実は失敗しかないのです。そしてまた、失敗は挑戦した者だけに与えられる、高確率の宝くじ。私はそう考えます。

 

大切なのはこれから。結果をどう受け止め、どう進むのか。合格した生徒へも伝えたい。人生プラスの裏にはマイナス。マイナスの裏にはプラスが、必ずくっついているものです。この真理を噛みしめて、次なるステージに挑んでもらうことを切に願います。人生二度なし。人生一瞬です。