(テク二オンビジターセンターで説明を受ける山中とガイドの伊藤さん)

 

皆様こんにちは、台風大丈夫でしょうか。ただ今の時間、本部のある西宮市は風雨も弱まりつつあります。東海から関東地方が心配です。何事もないことを祈ります。

 

さて、台風の影響により、教室は全て休校となった本日。スタッフさんも皆さんお休み。なのですが、元来、じっとしているのが苦手な私。会社へ一人出勤しています。家に居場所がないわけではありません。(笑)

 

そんな訳で本日もブログ更新。イスラエルについてお伝えします。紀元前から現在に至るイスラエルの歴史。こちらは、ネットでググっていただくことにして(興味深いですよ)、今日は現在のイスラエルについて。農業国の顔、リゾートや観光といった顔。そして今はなんといっても世界一のIT技術を誇るサイバー防衛先進国。

 

その秘密を知りたくてというのが、この旅一番の目的。建国浅いこの国が、世界一のサイバー防衛大国へ。いくつかある大学評価ランキング調査でも、イスラエルのテク二オン大学は、IT分野で1位他、高い評価を受けています。学生のスタートアップ(起業)数も世界ナンバー1。

 

高校卒業後、イスラエルに渡り、ヘブライ大学を卒業されたガイドの伊藤さんのお話によると、

「基本的には、日本の教育とは全く真逆。日本では、人の話をよく聴きなさい。と、指導されることが多いでしょ。こちらは先生が、『自分の考えを話しなさい。』と、幼児から指導をします。時に先生は、その子が話を始めるまで根気強く待つんです。」

 

「あとは徴兵制でしょうね。イスラエルは高校卒業後、男子3年、女子2年の徴兵制が義務付けられています。だから、親たちは子どもを甘やかせて育てます。軍隊で徹底的に鍛え上げられて帰ってくる若者。死という場面にも直面する軍隊。そこで、命とは?自分になにができるか?等、深く考える機会を否応なしに与えられる。

「だから、除隊後、1年2年くらい世界を旅する若者も多いです。それからの大学受験となるので、学生も必死で学びます。日本に比べて、大学生の平均年齢は高く、30代は当たり前、学生結婚してる生徒も普通。赤ちゃん連れて授業を受ける学生もいます。そんな訳で、いつまでも親のスネカジリも出来ないので、自分たちが研究している分野で起業する若者が多いんです。」

 

この伊藤さんのお話。妙に腑に落ちました。と、同時に、日本大丈夫か?(笑) そう感じました。

 

その国が置かれている状況が根底にある。日本は徴兵制もなく平和を保っている素晴らしい国。しかし、親やその前の世代の努力の上にある豊かさに胡坐をかき続ける若者が増えている。そこに危機感を覚えているのは私だけではないでしょう。

 

自分に何ができるか? 教育に携わる者が考えねばなりませんね。子育てのゴールにしても、答えは一つではありません。いろいろな選択肢を提案していこうと思います。