(未開発エリアには、伝統的建物ゲルが並びます)

 

皆様こんにちは、山中でございます。9月以降、5か国を旅して感じた事。どこの国も、親の教育に対する思いは熱い。国内ではありますが、福島県の方から聞いたお話として、「震災で全ての物が無くなったことで、物ではなく子どもの教育へ投資するようになりました。頭の中のものは無くならないですから。」ユダヤの教えに通じますね。

 

さて、今日もモンゴルのお話から。昨日も書いたように、モンゴルの子どもたちは海外志向です。最近は、海外を志す人も増えてはいる日本。ですが、まだまだその数は少数。この違いはどこから来るのか。調べてみると、面白いことがわかりました。

 

ひと昔前の日本の教育。東京大学は日本トップの評価と同時に、アジアにおいてもトップに君臨していた時代がありました。よって、世界の発展途上国は、日本の教育制度を取り入れ、自国の教育制度を確立する基本としました。かつての日本の教育制度は、世界の手本とされていたのです。

 

そんな教育先進国で育った日本人。わざわざ、海外の学校へ進学する等、考えなくてよかったのです。対してモンゴル。当初、社会主義国であったため、ソビエトの教育制度を導入。しかし、大失敗。その後、日本式はじめ、世界のお手本と言える教育制度を取り入れて現在に至ります。よって現在は、かなり教育制度は整ってきましたが、モンゴルの人たちは、教育は自国より海外志向が強いです。

 

かつて高評価を得ていた東大のランキング。なぜ下がってしまったのか。東大の学生の学力が落ちたのか。決してそんなことはなく、現在も学力だけなら世界トップレベルでしょう。時代が変わったことに、対応がおくれてしまった。答えはそんなところ。

 

インターネットが世界を繋ぎ、完全にグローバル化社会ができあがりました。問題を解いたり、優れた論文を書くことの価値。それよりも、自身で問いを立て、プレゼンをしたり議論する。そんな能力が必要な時代となりました。ようやく大学入試改革に乗り出したわけですが、ご存知の通り、またも抵抗勢力が全てを無くそうと活動しています。

 

これで良いのか日本人。海外から日本を見ると、かなりの危機感を覚えます。今はグローバルな時代です。