皆様こんにちは、山中でございます。今年も残り数日。今日が仕事納めの方も多いでしょうね。令和元年いかがでしたでしょうか。私の方は区切りも感じられないまま、新年を迎えることになりそうです。年の瀬モードは皆無。(笑)

 

さて、受験生にとっては最後の正念場に突入。冬期講習にて、それぞれの課題の克服に取り組んでいます。その目的は志望校合格。寄り添う保護者様のご心情。痛いほどに分かります。

 

先日、講師研修会を開催したのですが、大学生講師の興味もまた、大学卒業後の就職。受験制度の影響もあり、目先の合格しか見えない視点。大学生になっても多くが、何も疑問を持たず就活をする。皆が同じようにエントリーシートを書き、同じ格好をして、テンプレートに沿った受け応え。

 

ん~なんか違う。そう思った私。学生講師たちへ、君たちの生きる時代の日本と世界。現在の日本の現実。そんなテーマでお話をさせていただきました。戦後復興を支えた製造業、不動産、金融。どれをとっても一つの業態では生き残れない企業。終身雇用は影を潜め、40代以上がリストラ対象に。それは日本のトップ企業も同じ。

 

小さい時から勉強していい大学と言われる学校を卒業。ようやく手に入れたエリートの道。ですが、それも定年まで保証されたものではありません。大企業への所属価値しかない者には、容赦ない時代が今なのです。地政学的にも世界のパワーバランスが崩れています。特に日本周辺の東アジアのパワーバランスに大きな変化。こちらも近未来の大きなリスク。

 

求められるのは、どんな状況でも、どこへ行っても、道を切り拓いて生きる知恵と力ではないか。私は思います。豊かな時代に育った今の若者。危機意識は薄く、欲もそんなにありません。未来について考える習慣もなく、今の楽しさだけを求める。豊かな時代は良いことですが、その結果、益々二極化へ突入しそうな未来。究極の二極化の時代が訪れるでしょう。

 

次の時代。いや既に現在。求められる力は、昔と大きく変わっているのです。受験のその先。自分の人生どう生きたいか。限りある人生。充実した時間となるように。受験を機に、少し先へ思考を飛ばしてみてはいかがでしょうか。