(アイキャッチ、夕焼けの六本木ヒルズ IT企業の象徴です)
皆様こんにちは、山中でございます。お盆休みはいかがお過ごしでしたか。私は例年、墓参りが恒例行事でしたが、今年は母から連絡があり、「帰って来んといて!」(笑) よく聞くと、他県から帰省して来る家族の家には、ヘルパーさん、リハビリの先生が訪問をしてくれなくなるとか。そんな訳で、今年は自宅で断捨離。収納スペースがかなりスッキリしましたよ。
さて、コロナ禍の中、本当にたくさんの常識に変化が生じています。世界が混乱の中、不意を打つ地政学的リスクも高まっています。歴史を見ても、何かが動くときは混乱に乗じて不意を打つ。隙をつく。これが常識。体調が心配されている安倍総理。ご心労お察しします。(笑)
そんなコロナの真っただ中、私どもの周りで起きている変化。仕事の分野で見ると、大企業の明暗。これまで誰もが安泰と思っていた大企業が大赤字へ転落。自動車、観光、金融、商社、航空、鉄道などの減収減益。復活の見通しはまだ先。一方、IT系の新興ベンチャーの躍進がスゴイ事に。株価を支えています。
この変化をどう読むか。高度成長の花形であった製造業。モノが売れないならコスト削減他、新分野へ活路。これまで必要であった従業員は重荷となる。多くの企業が活路として進む方向はIT系か投資事業。リアル店舗でのサービス業で必要であった働き手の多くも必要がなくなっています。
激変する状況に対応するためにはスピードが大切。新規採用してじっくり育てる余裕は企業にはありません。今、どうなっているか。大手であれば、企業買収で自社にない仕組みごと調達。中小では、専門分野の社員を雇うよりも、プロジェクトごとに専門職の人材の力を借りる。なんでもかんでも自社で。これはもう古い。
この流れは益々加速して行くでしょう。何が言いたいか? 生徒諸君はいち早くその変化に気づき、対応をしておく必要がある。少し前に話題となっていた、今ある職種の半数以上が無くなる。働き方にも変化が起こり、誰かが創った仕組みの中で、動くだけの人員の多くが必要では無くなるかもしれません。
当たり前のことを書きます。どんな会社であれ、収益を出さねば生き残れないのが会社という組織。そのためのビジネスモデルがあります。今の時代、一つのビジネスモデルで通用する時間はとても短くなりました。次々に新しいアイデアを出し、顧客に受け入れられるビジネスモデルを創らなければ退場あるのみ。
そんな仕組みを創る人。誰かが創った仕組みの中で働いている人。会社の中で仕組みを改善する人も必要ですが、大きく分けると、このどちらかです。この二極化が益々広がるだろう未来へ向けて、仕組みを創る側のお手伝い。できる人の社会的価値が上がるのです。これまでは誰かが創った仕組みの中、素直に働いていれば食っていけた。そこに大きな変化が起きています。
生徒諸君へ。これまでのように、とりあえず大学では通用しない時代です。これまで日本を引っ張った産業の衰退。この現実を受け留めて、新しい時代を生き抜くために、変化に気づき、対応をしてくださいね。偏差値ではない、本当の頭の良さが求められていますよ。チャンス!