皆様こんにちは、山中でございます。塾などをやっておりますと、いかにも教育の
プロ。そんなふうに、私に対するイメージを持たれる保護者様がおられます。実情
はというと、わが子の教育にさえ、日々頭を悩ます普通の父親なのですが。
親の心、子知らず。などと言われるように、いつの時代も親不孝を繰り返し、子供
たちは成長します。親は、時に叱り、時に褒め、そしてまたある時は、黙って様子を
見ます。これ正に修行の域。
保護者様とのご面談では、そんな心情を私たちに吐露してくださる場面が度々ご
ざいます。つい先日、SSの川勝先生などは、お母様の気持ちに共感。面談中に、
嗚咽を漏らして泣いてしまったそうです。同席していた前田先生に聞きました。
親の言うことに素直に従わない生徒。親と一切言葉を交わさない生徒。しかし、意
外と塾では素直な良い子。私たちにできることは、お互いの気持ちをつなぐこと。親
不孝をさんざん繰り返してきた私がいうのも説得力にかけますが、やはり、親は大切
にしなければなりません。
わが心の師。森信三先生、修身教授録より、
「親は何故大切にしなければならないのでしょうか。それはわがこの生命を生み、かつ
今日まで育ててくれた大恩があるからです。しかも我々は、このようにわが一身のみな
らず、わが生命の親たる父母も、またその親たる祖父母も、無窮の祖先から子々孫々
に至るまで、無量の生命が存続して、今日に及んでいるのであって、ひと度このことを
考える時私達は、無限の感慨に打たれずにはいられないのです。」
親の恩に報いる大切さ。伝わらずとも、伝えてまいります。