皆様こんにちは、山中でございます。今日は土曜日、SS、GQ共に受験対策中3特訓が行われて
います。SBTの効果なのか、今年の受験生、取り組む姿勢が素晴らしい。これからの急上昇を予感
させてくれます。
さて今日も、被災地でお聴きした震災当日のお話。生死を分けた教師の判断。南三陸町の小学校
での出来事。その小学校は壊滅した街にありました。過去の歴史から、津波が来た時の避難マニュ
アルも完備。有事の際は、屋上に避難。
しかし、祖父や親から津波の怖さを伝え聞いていた一人の教員。そのマニュアルに疑問を感じ、同
僚と調査。屋上ではなく、近くの山にある神社が最適の避難場所であると判断。そして避難訓練を実
施。なんと、その避難訓練。震災前日の事でした。
翌日、打ち合わせでもしていたかのように、巨大津波がやってきます。子供たちは、先生の指示に
従い避難訓練通り神社へ走ります。その異常事態を察知した、隣にある幼稚園の園長。園児たちを
連れて、後に続きました。
高台の神社に避難した児童と園児、他教員。街が津波に呑みこまれる様子を眺める事になります。
多くの命が救われた判断でした。が、次に迫るは凍死の恐怖。3月とはいえ東北。雪が舞う、本当に
寒い日でありました。教師は、子供たちに一晩中、歌を歌わせて寒さを凌いだそうです。救助に発見
されたのは翌日。全員の命が絶望的と思われていた状況。多くの子供たちの命を救ったのは、先人
から語り継がれた津波の恐怖を信じた一人の教師の判断でした。
一方、標高30メートルの小高い丘の上の中学校。まさか、ここまでは津波は来ないだろう。と、多く
の住民が避難。学校では、翌日の卒業式の予行が行われていたそうです。津波はそこまで達し、避
難していた多くの車や建物を呑みこんでいったそうです。卒業式を翌日に控えた生徒の命まで。
想定外。それが起きてしまうのが自然の恐怖。明暗を分けた教師の判断。大きなショックを受けた
と同時に、深く考えさせられるお話でした。先人からの言い伝え、大切なのですね。