皆様こんにちは、山中でございます。聞くところによるとアメリカの多くの大学。二年先まで、通学での学びからオンライン授業へのシフトが決まっているそうです。日本は収束感がありますが、世界各国で状況は違うようです。そんな状況下、日本だけが元の生活へ戻るとは考えにくく、やはり新しいスタンダードが生まれるのでしょうね。

 

さて、そんな時代の変化に対応するべく、と、言うより、コロナ前から動き出していたプロジェクトがいくつかあります。その中の一つ、当たり前化している日本の学習塾文化。誰もが常識と捉えている慣習。そこに風穴を開けよう。そんなプロジェクト。それにより、社会が抱える問題を解決したい。まだ詳しくは言えません。(笑)

 

新プロジェクトの話は置いといて、現在、お子様を塾に通わせてくださっている保護者様。いったい、なにを買っているのか?考えたことありますか?と、聞くと、「何言ってるの?勉強を教えてもらうサービスを買っているのよ!」と、まあ、そんな感じでしょうか。

 

では、私どもは、分かりやすい授業を提供する対価として、その名のとおり授業料を頂いている。訳ですが、保護者の皆様、生徒諸君が求めているのは結果。成績が上がる。志望校へ合格する。ここが大前提。他、周りに付随する効果を求めておられる筈。

 

大前提の結果を出すために授業を買っている。ならば、その授業を受けるだけで結果は手に入るでしょうか?いわば授業とはインプット。次に、新しい知識を、応用可能で長期間忘れない記憶とするための行動が必要になりますね。膨大な情報量。一度のインプットで長期記憶としてすぐに取り出せる人はいないでしょう。そうするためには訓練が必要。繰り返しの反復行動。これにより、脳細胞は流動型(じっくり考える)から結晶型(一瞬で判断)へ進化。瞬時に反応するようになります。九九などが一つの例。要するに自習演習が必要となります。

ちなみに反復の量を一気に短縮しようというのが瞬読です。

 

差がつくポイントが演習量です。授業よりも受験の合否に影響する演習の質と量。なのですが、ここに価値を感じてお金を払うという感覚は少数ですよね。でも大切なポイントです。SSグループは、この教える側も習う側も、当たり前すぎて思考停止になっていた演習指導に重きを置いて、皆さまに受け入れていただいてきたのです。

 

更にもう一つ、重大な要素があります。授業でインプット、演習でアウトプット。理屈では簡単。ですが、何事も上達するには、多くの人が楽しいとは思えない反復訓練をこなさなければならず、心が折れてしまい挫折。ダイエットも同じです。(笑) 授業プラス演習。私が、それよりも重要と捉えて来たのがここ。モチベーションです。

 

正直、モチベーションが高く維持できる生徒は、放っておいても結果は出します。自ら必要なことを求めるから、我々に必要なことはコーチング。しかし、そんな生徒は稀有。多くの生徒は弱いモチベーションからスタートします。一人ひとりの個性を捉え、その生徒に合ったツボを探して、モチベーションを高めて継続させねばなりません。私どもの塾が最も得意な分野です。

 

授業も大切です。演習も大切です。しかし一番身に着けてほしいこと。自分自身でいかにモチベーションを高め、維持継続していくのか。厳しい受験勉強の中で一番学んでほしいことがそこ。受験後の人生、モチベーションのコントロールができる子は、結果的に良い方向に進むしかないのです。なにをやっても。

 

最近、SSの良さってなんだろう?改めて考えた時、はっきり見えたことを書きました。今の時代、オンラインで様々な情報が受けられます。授業力の差なんて、圧倒的な差別化ポイントではない気がします。知識を授けるより難しいこと。下を向いている器を上に向けさせるところから。これからもSSはそんな塾でありたいです。